手本は不要。己の道を(2023.2.12)

確かに、基礎や所作は大切にしなければいけないが、

それは、公を意識した場合の建前みたいなものでしかない。

最終的に、求められるのは、自分がそう考え、人生の目標に立ち向かうことができるかである。つまり、己の独創性だ。

今の日本人は、そのあたりが大変下手くそである。

今の日本人がである。

かって、日本人は、気候的多様性から、どこに住んでいるかで工夫せざるをえなかった。

だから、多種多様な技術も生まれたのである。

ラジオ、テレビ、インターネット・・・。

メディアは、平均化を背景にしか伝えられないもの。

特に、長い間、東京が基準であり、人々は、東京均一に洗脳されてしまった。

良いものは、東京にあるもの。東京が決めたもの。東京に認められたもの。

しかし、それは実態には合っていないし、地方の自信や技術、オリジナリティをどんどん否定していった。

それに、東京で生み出されたトレンドやブランドが凄いものであるとされ、地域経済は首都圏本社の会社に、どんどん喰われていった。

今になって、シティプライドを大切に、なんてことを言うようになったが、

まちおこしは、この30年間ぐらい言われ続けたことであったが、その本質を今でも見抜けていない。だから、やはり、都会のモノマネ、いつまでも、都会に手本を見出そうとしている。

高度経済成長期は、都会のモノマネを地方がすればよかった。

しかし、地方から進む少子高齢化社会とその対応は、都会には手本がない。

だから、地方の各地域や自治体がオリジナルな対応をしていかねばならないのである。

東京の机の上で考えられた、国から与えられたモデルは、多くが役にはたたないだろう。

地方分権とはいいながらも、未だに、国も手を離す勇気もなければ、

地方も、いつまでも、国からの通達をあてにしている。

国会議員は、度々、自分の選挙区に帰ってくるが、私たち地方議員や首長と積極的に懇談はしない。

失礼ながら、頭の中の多くに占めるのは、次の選挙のことだろう。と勘ぐってもしまう。


さあ、もう、手本を探すためにキョロキョロする必要はない。

己の道を決め、試行錯誤し、その道を極めていくこと。

そのためには、自信を持つ。

繰り返し挑んでいけば、必ず道は開ける。

いなべ市議会議員 篠原史紀 しのはらふみのり WEB

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