委員会での視察の意義を実感(2023.2.8)

約3年ぶりに、市議会の常任委員会で、1泊2日で、関東方面へ視察研修へ行きました。

市民の皆様の中には、議員が、また、税金を使い、遊びに行っていると思われますが、昔は、観光も兼ねていた時代があったのでしょうか、今は全く違います。

夜は、民間企業の出張と同じく、公務外ですから、私費で、会食をいたします。

条例にのっとり、旅費と宿泊費は、議会予算から出させていただいています。

昼食、夕食は、当然、私費です。


常任委員会での所管事務調査(行政の事務を調査する)の一環ですから、テーマは、決まっています。そのテーマについて、1年ぐらいかけで、調査・研究し、行政に提案するのです。

ちなみに、今回の視察は、「子育て世代を含む市民が文化や健康等を通じながら集い交流できる複合施設(子育て世代への支援を含む)」と「ゴミ処理について」です。


コロナ禍において、視察はオンラインや近場限定でした。

なかなか、人が多くいるような施設の見学などもできなかったです。

会議室でお話を伺う会議のような研修ならばオンラインで十分ですが、施設や設備の見学は、やはり、その場に行き、場所を見ながら、質問などを行わないと、せっかくの視察を、自分の市に当てはめて考えることができません。

また、議員同士が、定例会以外では、そんなに頻繁に顔を合わせたりしません。また、話すとしても、どうしても同じ会派の議員ばかりになってしまいます。

会派を超えて、視察テーマや議会全般に関して、移動の時、食事の時に、くだけた雰囲気で意見交換などができるのも、視察の意義と思いました。

新幹線で隣に座り、数時間、新人議員さんと議会や委員会の話をしながら、新人議員さんがわからない部分については、アドバイスをしたり、解説をしたりもできます。

また、他の議員が以前に行った一般質問や行政答弁についても、振り返りながら意見交換を行う。普段では、こうした時間を会派を超えて行うことはなかなかないです。

また、こうした必要性を実感したら、議会運営委員会や全員協議会などで、そうした意見交換の場を持てないか提案する。そうしたことにもつながります。


いなべ市議会は、議会改革を念頭に、前期でもかなり変化しましたが、今期は、議会改革により生まれた、議員同士が議論をするための仕組みづくりを活かし、各議員目線の意見を持ち寄り、いかに多角的な議論ができるか?そうした方向への深化に向け、変化しています。

しかし、それは、市民の皆様から見たら、見えづらい変化です。

こうした動きをいかに市民の皆様にわかっていただくか。

12月より、いなべ市議会公式SNSが稼働しました。細かい作業が増えて、議会事務局の負担にも気を配らねばいけませんが、やはり、ここ数年で、議会からの配信も多様化することができました。しかし、実は、配信方法の多様化は必須ではありますが、その前に、いかに、議会の活動や役割について、市民の皆様に興味を持っていただけるかが、さらに課題です。

いなべ市議会議員 篠原史紀 しのはらふみのり WEB

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