暮らす中で、部屋がどんどん物が溢れる。
さて、いかに整理しよう。そんなことを考えていたら、一つも物が捨てられず、いつしかゴミ屋敷のようになるだろう。
身体も同じ。しっかり体を休め、代謝を促し、老廃物を出す。
滞れは、いずれ、身体が悲鳴を挙げ、病気になる。
地球という閉じられた環境も同じだろう。
坂本龍馬は、文久3年(1863)に姉の乙女あてに送った手紙の中で、「日本ニツポンを今一度せんたく(洗濯)いたし申候」と書いた。まあ、これは、龍馬が洗濯するぞ!!とかっこよく言ったとよく言われるが実際はそうではないが、気持ちは込められている。
参考
手紙の原文
龍馬二三家の大名とやくそくをかたくし、同志をつのり、朝廷より先ヅ神州をたもつの大本タイホンをたて、夫より江戸の同志(はたもと大名其余段々)と心を合セ、右申所の姦吏を一事に軍いたし打殺、日本ニツポンを今一度せんたく(洗濯)いたし申候事ニいたすべくとの神願ガンニて候。
意味
龍馬は2,3の大名(福井藩の松平春嶽)と固い約束をして、同志を集めて、朝廷っもまずこの神の国を滅ぼさぬ大方針を立て、江戸の同志旗本大名そのほかと心をあわせて、いまいった悪い役人と一度戦って撃ち殺し、この日本をもう一度洗濯しようということを神様にお願いしたい気持ちです。
長年の積み重ねの中で、どんどん新しいものが加えられ、古いものと組み合わされ、また、古いものの上に重ねられ、必ず、煩雑な状態となる。
本当に、現在のあるべきかたちにフィットさせるためには、誰かが、思い切って断捨離し、取捨選択し、捨てるものを捨て、整理整頓せねばいけない。
収納の専門家いわく、断捨離の基本は、捨てること。執着したら、まず、捨てられないと聴いた。
だから、そんな時代が来た時に、必ず、その使命を持ったものが登場し、命がけで断捨離し、世の中を整理・整頓してきたのではないだろうか。
ぼちぼちとか、話し合ってなんていう、悠長なことは言ってられないのかもしれない。
自分の物で溢れた部屋を見ながら、ふと、そんなことを思った。
0コメント