政治家になると、表向き、市民活動をすることは難しい。
市民活動団体は、その政治家の色がつくと活動しにくくなってしまう。日本では、まだ、その段階である。
また、慈善活動を手伝えば、それは寄付行為であるとの指摘もあるようだ。
政治家の活動とは、何かしら選挙のための活動に見られてしまう傾向にある。
活動にかかわらず、頻繁にスーツ姿で顔を出す。
これがどうも最もウケが良いようだ。
欧米の場合、市民活動に政治活動も含まれ、団体の長が議員をしていたり、市民活動を背景に政治家になり政党をつくったりもしている。
市民運動と市民活動の差異。NPO法ができた当時、その差について深く考えたことがあったが、本質的な差がよくわからない。非営利、ボランティアという耳ごこちが良い響きの中、イデオロギーや思想は隠蔽されたのだろう。
背景にあるのは、戦争のトラウマ?学生運動から生まれたニヒリズムだろうか。
だから、市民活動に関しては、陰で動くことが多い。
また、その活動にどっぷりとはいかないため、人と人、人と情報を結びつける役割に徹する。
それが自由に動ける今の立場で最大限にできること。
人や団体を繋げ、活動内容やノウハウを共有していただくのは、暮らしを守るための地域力アップとなっていく。
そういう意味では、市民活動センターなど市民活動の中間支援施設の役割は大変重要である。こうした観点から、私は市民活動を横断しながら、団体等を応援し、そこで、できるだけ多くの声をお聴きすることにしている。
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