思考のボーダーライン

かなり前に、先輩議員が言い放った。

「いなべ市に都市部から人を呼ぶなどできるわけがない」。

では、現在、どうか?


以下は一般論で、他の議会でもよく聞く話である。

先入観だけで判断するのが、大変、つまらない。また、議論をする前提なら最低でも根拠や自分なりの分析結果を説明してほしい。

しかし、議会の現場というのは、今の情報化社会、データ社会の中で、自己の感覚的な意見がいまだに飛び交う場合が多い。

そして、最後には数がものをいう。

まあ、議会だけのことではないのかもしれない。

しかし、今後は若い方々、特に差別解消へと目覚めた女性からは、

かなりのツッコミがあると覚悟したほうがよい。

セクハラ、パワハラ、コンプライアンスなどなど、本当の人権の時代に入り、様々な法整備が進み、メディアでもSNSでも政策でも、人権擁護と差別解消の議論は深まっている。また、SDGsという先進国が達成しなければならない17ゴールに関しては、大人が積極的に子供たちへ教育している。

私も同世代の特におじさんたちの会話に、時々、ハラハラしてしまう。

それが議員ともなればなおさらだ。


さて、あなたの思考のボーダーラインは?

これは、地理的なボーダーラインと比例するように思う。

いなべ市を地理的、自然環境的、暮らしのコスト的にいかにみるか。

また、都市機能が有する合理的な便利さと比較した場合、どの程度、それをコンプレックスに思うかも、思考を左右するだろう。


先入観と感覚だけで、ここは過疎がどんどん進んで行く田舎。

いずれ、人口が激減して、暮らしなどなりたたなくなる。

逆に、今まで、実に静かで平穏な地であったから、

変なまちおこしなど考えずに、このまま静かな暮らしのままでいい。

縁もゆかりもない人が移住し、荒らされるのは困るし、おもしろくない。


様々な可能性、データを活かし、今後の当地のあり方を分析すること。

行政に携わるなら、私は、非常に大切なことであると思うが、みなさんはいかがだろう。

そうした中で、様々な前向きな可能性の話をしたくはないだろうか。

もしご賛同いただけるのなら、思考のボーダーラインについても、ご一考していただきたい。

あなたの持論は、どこから導かれていますか?


私は、いなべ市議会議員の1人として、未来に向けて発展し、さらに、暮らしやすい当市の未来像を、前向きに、模索しております。

今年は、同じように前向きな市民の皆様と数多く意見交換を、お互いのボーダーラインについて議論をしてまいりたいと思います。


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