合意形成に至るまでのプロセス

よく考えたら、私は、議論好きであった。

誰かを責めたいとは、微塵も思わない。

私は、今よりも何かをよくしたいために、議論をしたいだけだ。


それは、好奇心からであり、私の意見が認められる以上に、私が知らなったことを論拠に掲げられ、その論拠に関して詳しく知ることにわくわくする。

「いや・・・それは知らんかった!!」

そんな場が非常に楽しかった。

大学時代は親友の家の1週間寝泊まりし、朝から夜中まで、様々なことを語り合い、時々、大いに議論をした。

異論が出ると、わくわくし、自分の見解を再度述べ、さらに、どこに転がるのか?がスリリングでたまらない。

だから、最初から、絶対正義を掲げられ、何を言っても感情論や、本人の狭い経験測だけを背景にした場は、正直、つまらないし、意味を感じない。

それは、すでに、議論ではない。

良い議論は、ポジティブな雰囲気の中で、落とし所をお互いが模索できる。

物事を進ませるのは、そう容易いことでないから、現時点では、ここが良い線だろうという決着が見つかる。

それが、合意形成である。

良い議論をするのには、多様な論拠が必要となるから、事前に様々な事例や法的な解釈・判例を調べる必要があり、それを議論で活用できないといけない。

また、別に事例があるからでは弱く、事例の結果や効果をより具体的に論拠にできるかが大切となる。

また、最も難しいのは、議論の中のプロセスで、複数で議論をする場合、お互いにプロセスに注意を払わねば、すぐに本論と違う部分での議論にうつり、結局、脱線する。

自己紹介の場なのに、自分の意見を言い出すようなケースは当たり前にある。

司会が静止しても、尚も、無視し、話し続ける方もみかけるが、

そうした方は、多くの場合、論拠無き持論だけを大変長くしゃべられる場合がある。

まあ、その人のキャラクターにより、そうした長話が許されてしまう場合もあるのも面倒なことだ。

さてはて、議論の果ての合意形成というものを、KJ法的なワークショップやファシリテーター要請講座も多い中、果たして、どのくらいの方々が意識できているか。

どのくらいの方が周囲を気にしながらも、自分の意見を公然の場で述べることができるか?

この国において、たとえ地方でもそうしたインテリジェンスが問われることとに、また、それができねば、持続可能なまちを創造することは、非常に困難になるだろう。

いなべ市議会議員 篠原史紀 しのはらふみのり WEB

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