今、誰が世の中(この世界)を冷静に観ているか。
今まで割りにリーダー的なポジションでいることが多かった私は、何かを判断する時の参考にとして、冷静な視点で物事を正面から見ている方々の意見を聴いいてきた。
アウトサイダー的なポジションにいる人は、現場から一歩引いていて、実にクールなものの見方をしている。そこにひがみが入る人は、自己主張だけとなるので、その点を気をつけるが、こちらが誠心誠意、話を聴きたいことを伝えれば、見たまま、感じたままのことを教えてくれた。多くが、客観的な視点と意志であった。私に対してのおべっかもない。
組織に属すると、その視点は固定される。
暮らしを守るために、利害関係が頭にもたげるのは致し方ないこと。
また、私もそうだが、ある程度社会的な経験値があるものが男は、本音を言えない。プライドから話を盛る傾向にある。こうして、自分の今を肯定したがるのだ。
若者は、経験値がない分、自分の意見や思いをまっすぐに言う。
それを、若い!青臭い!と、単純に否定する大人も多いが、果たしてそうだろうか?
その若さ、青臭さが、改革・改善・進化への原動力になってきたのが歴史だ。
心身に衰えを感じ、自分の老後をどうするか?を考えるようになった私は、若い方々のようなまっすぐな言動はもうできない。
また、彼らが次の時代を創造していくのである。
その自分たちで創造していくのだ!という自覚が、希望となる。
今、若い方々が希望を見出せないのは、どうせ、私たちには何もできないという意識を、私たち上の世代が与えてしまっているからだ。
また、エンタメ含め、考えないでも楽しいものを与えすぎ。
いくらものが売れてもこれでは世界が滅んでしまう。
女性は、比較的直感的で、理屈でなく、感情の生き物である。
また、命を育む生物であるからか?命を守ることにまっすぐである。
当たり前なことを当たり前に言い放てることも多く、行動もはやい。
マルチタスクを強いられているため、案外、考えが合理的であり、井戸端会議の中、地域の情報を有している。世の中のトレンドや子どものトレンドにも敏感である。
また、平日でも地元にいることが多く、対話の機会も得やすい。
また、女性は、市外・県外から嫁いで来られている方も多く、やはり、先入観なく客観的に世界を見ている場合も多い。
こうした思いや背景の中、若者や女性との対話を重視し、声を聴くように努めている。
特に、田舎では、高齢者の声が圧倒的に大きい。
高齢者福祉などを念頭にすると、高齢者の声を聴くのも重要ではあるが、10年20年後の地域を創造することを考えていくなら、若者や女性の声は指針となる。
本当は、働き盛りの男性の声ももっと聴きたいのだが、現実は難しい。
働き盛りの見知らぬ男性と話すことは、友達にならない限りは大変困難だ。
また、こちらが政治家とわかると、なおさら、難しくなる。
言葉や態度を選ぶ場合も多い。
また、市民活動にもほとんどこの層の男性はいない。
唯一、会える機会があるのは、趣味の場ぐらいしかない。
ただ、趣味の場へどっぷり行こうと思おうと、かなりの時間とお金を要することになる。
この層とは、本当は地域社会の基盤である自治会などの場で話したいのだが、組親も含め、一定期間しかたなく役をしているだけという意識が多いため、じっくり話す機会がなかなかないのが悩みの種である。
あとは、自営業者を回るしかないが、世の中の趨勢とは少し変わる。
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